家族が軽度認知障害(MCI)と言われても焦らない。

f:id:p902iht:20180426213832p:plain
入江一子・101歳のシルクロード画家の情熱|家族の反対も押し切り海外個展開催 -えむえむNEWS-えむえむNEWS

ど~も徳ろうです。
上の写真は101歳で現役の画家、入江一子さん。90歳を超えてもニューヨークで個展をやられるなど元気なおばあちゃんの代表みたいな方です。


私は医療業界に勤めているので、たまには業界に関連した事を綴りたいと思います。
人生100年時代。平均寿命は延びていき、現在20歳の方の50%以上が100歳、現在10歳の方の50%以上は107歳まで生きると言われています。

ソースはこちらの本

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

そんな人生100年時代では認知症のリスクも増えてきます。

最近は、認知症の予備軍である軽度認知症(MCI)という定義も出てきました。
家族が軽度認知症と言われた方もいらっしゃるのでは無いでしょうか?

今回は軽度認知症について書いていきます。


現在は65歳以上の人の4人に1人は認知症または軽度認知症
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000065682.pdf


では認知症と軽度認知症は何が違うのか?
まず認知症ですが、様々な原因で脳の細胞が死ぬ事で、障害が起こり、生活するうえで支障が出ている状態です

軽度認知症は健常者と認知症の中間の段階になります。軽度認知症は、認知機能のうち1つの機能に問題が生じてはいますが、生活に支障がない状態のことです。


以下がMCIの定義になります。
1.記憶障害の訴えが本人または家族から認められている。
2.日常生活動作は正常。
3.全般的な認知機能は正常。
4.年齢や教育レベルの影響のみでは説明できない記憶障害が存在する。
5.認知症ではない。

軽度認知症の特徴が記憶障害です。日常生活を送れるけど、記憶障害がある

ここがポイントになります。
医療機関にかかって軽度認知症と診断されても、焦らずに現在どのような薬剤を服薬しているか見直してみて下さい。
お年寄りになると色々な薬剤を服薬しているケースが多く、薬剤の中にはもの忘れに影響する薬剤もあるのです

その薬剤の服薬を止めたら回復してくるというケースもあるそうです。

また、薬剤が関係していなくても軽度認知症の方がみなさん認知症になるわけではありません。
ただ、何もしなかった場合は5年で40%の方が認知症へ移行します。


早期に軽度認知症に気づき、適切な食事、運動で脳を活性化し、家族間で積極的なコミニケーションをとる事で認知症への移行を阻止できるケースがあります。

日常生活の支障が無いので気づきにくいですが、「記憶障害」という変化を見逃さない事が早期発見のポイントです。

にほんブログ村 サラリーマン日記ブログ アラサーサラリーマンへ
にほんブログ村